「よみがえる大地への前奏曲」作曲者 鹿野草平氏より ― 2013/08/16 10:00
仙台クラシックフェスティバル
『よみがえる大地への前奏曲』の演奏によせて
鹿野草平
この作品は、(株)エヌシーネットワーク(代表取締役:内原康雄氏)
による委嘱により、震災同年の11月に東北大学学友会吹奏楽部の
皆さんによって演奏されたものです。
私は被災地より遠く横浜におり、制作にあたっては、
「被災地の方々に失礼ではないか?」「情報と想像によって作った
楽曲が、果たして被災地に受け入れられるのだろうか?」
「この曲が社会にどう役立つのか?」
という自問自答が常につきまとっておりました。
あれから1年半が過ぎ、その問いの答えを未だに見出すことが
できていませんが、この度拙作が少しでもお役に立てる事を、
とても嬉しく思っています。
同フェスティバルの関係各位、とりわけこの楽曲の演奏にご尽力
下さっているボランティアの皆さまに、この場を借りて感謝の意を
表したいと思います。
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私たちは、東日本大震災からの復興への想いを込めて作曲された
この曲を演奏することで多くの人々の一助となれればと
強く願っております。
つぎに、我々東北大学学友会吹奏楽部、パーカッションの
松原拓也を紹介いたします。
まず、簡単な来歴です。
●都立小山台高等学校卒業。
●兄がギターを始めた影響で、ドラムセットに興味をもちはじめ、
ブラスバンド班に所属し、中学・高校・大学と吹奏楽部で
パーカッションを担当。
スティックを持つと、目に炎が灯ります!
●2010年、第8回JPEC/ジュニア打楽器アンサンブルコンクール
(日本打楽器協会主催)に出場し最優秀賞受賞。
●東北大学文学部在学中。
次に、音楽的嗜好についてです。
●好きな曲はヨハン・デ・メイ『エクストリーム・メイクオーヴァー』、
ラヴェル『ピアノ協奏曲ト長調』、
ドビュッシー『小組曲』。
楽都仙台に住み、仙フィルの定期演奏会に会員となって通い、
クラッシックの調べを満喫している。
指揮者、パスカル・ヴェロの大ファン。
●尊敬するドラマーは、Benny Greb、Stewart Copeland、
Gavin Harrison、Steve Jordan、高橋幸宏。
バンド、イエスの『時間と言葉』『危機』に強い衝撃を受ける。
●実は今、プログレッシブ・ロックにはまっています。
キング・キリムゾンは「太陽と旋律」のメンバーが最高です。
超おすすめです!
「せんくら」でシエナの皆様と共演する「よみがえる大地への前奏曲」では、
キング・キリムゾンのように、同じ曲でも、メンバーによって
その時々で変化する音のおもしろさを味わってみたいと思っています。
そして、このシエナの皆様との共演は、自分にとって最高のメンバーとの
共演のメモリーとして、生涯心に残る演奏となることを確信しています。
明日は、もう一人の指揮者 石郷岡信成が“指揮者の決意”を語ります。
東北大学学友会吹奏楽部
マネージャー 大塚幸子
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