事前の仕込みが大事 ― 2013/06/20 09:58
オーボエという楽器はオーケストラの中では非常に魅力的な、
素敵なソロもある反面、面倒な作業があります。
それは楽器の先に付いている「リード」と呼ばれる部分です。
これは奏者がそれぞれ自作し、植物の「葦」を原料にしている
のですが、天然素材のため非常に変化しやすく、また耐久性も
ありません(笑)
1本のリードの一番旬な時間は2~3日といったところでしょうか?
なのでオーボエ奏者は四六時中、練習以外の時間にこのリードの
製作を行っています。
練習の時間よりはるかに多い時間をこの作業に割く場合もあります。
大変な作業ではありますが、このリードによって音も変わって
くるため、それぞれの演奏者の個性を出しやすいとも言えます。
というわけで、今日も良い音を求めて部屋にこもってリードを
作っていることでしょう。
西沢澄博(オーボエ)
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